減塩したいときに気になるケチャップの塩分含有量(食塩相当量)
スパゲティーナポリタン、オムライスなどの洋食の味付けやフライドポテト、ソーセージ・・・トマトケチャップ美味しい!
でも気になるのが塩分量。味噌や醤油は明らかにしょっぱいけど、トマトケチャップはそうでもない・・・。一体、トマトケチャップにはどのくらいの塩分が含まれているのでしょうか。減塩に活用できるのでしょうか?
ケチャップは簡単に言うと、完熟したトマトを煮詰めて、食塩、酢、砂糖、香辛料等を加えて作られています。つまり、塩味、酸味、甘味、辛味、トマトの旨味成分と、味覚のほとんど全てをおさえたえた調味料とも言えるのです。だからこそ、かけるだけで手軽に肉魚や野菜の料理の味を引き立ててくれるんですね!
同じように頻繁に使われる醤油やソースに比べて、実はトマトケチャップは塩分割合が少ないのが特徴です。酸味や甘味などがバランスよく含まれているので、塩分が少なくても満足感が高いのです。なので、減塩したい人には使いやすい調味料といえるかもしれませんね!
減塩ってどんなときに必要?
日本の厚生労働省は、健康な日本人の食塩相当量の目標値を男性は1日8g未満、女性は7g未満、高血圧の人に対しては6g未満としています。(2015年4月1日より)
これに対し日本人一般成人の食塩摂取量の平均値は、男性11.4g、女性9.6gと男女ともかなり多めです。
色々な原因がありますが、外食もその一つです。
例えば、味噌汁、焼き魚、根おろし、漬物、野菜の煮物といった、何の変哲もなり”普通”の定食でも、約7gの食塩相当量になります。そばやうどん、ラーメン等の麺類では5g〜8gの塩分が含まれていますし、ポテト等の付け合わせのついたハンバーグステーキで3.4gなど、外食は塩分が多めです。塩分に気をつけたいときは、なるべく手作り料理を心がけた方がよいかもしれませんね。
また、味噌、醤油といった日本の伝統的な調味料も塩分が多い事で有名です。味噌も醤油も発酵食品ですし、日本人の口に合う美味しい調味料ですから止めるなんてナンセンスです。そんなときにはケチャップを取り入れるのもひとつかもしれません。
通常のケチャップ塩分含有量
一般的なケチャップに含まれる塩分量は100g当たり、食塩相当量3.3g(五訂増補日本食品標準成分表)で、大さじ1杯(15cc)には約0.5gの食塩が含まれていることになります。
といわれても、これだけだと、多いのか少ないのかわかりませんね。
ですので、他の調味料との塩分の割合を比較してみましょう。
【調味料大さじ1あたりの塩分量(五訂食品成分表)】
味噌 1.9g
濃い口醤油 2.6g
ウスターソース 1.5g
中濃ソース 1.0g
マヨネーズ 0.3g
このように見ますと、トマトケチャップは味噌や醤油に比べて塩分割合が少ないので、同じ量または何割かを他の調味料に置き換えて使うことによって減塩することができます。トマトケチャップには旨味成分、酸味、香辛料という、減塩に欠かせない要素がそろっているため、減塩しながらも満足感のある味付けが可能なのです。
減塩したいときの合わせ技と料理方法
減塩を考えたときに味方につけたいのは、カリウムです。
カリウムは野菜やキノコ、果物に多く含まれていて、ナトリウム(塩)とともに体の水分調節に関わっています。頼もしい事に、カリウムは多すぎるナトリウムを体外に排出してくれる事がわかっています。推奨されている摂取目標量は成人男性3000mg、女性で2600mgです。
カリウムはキャベツやたまねぎ、大根、蕪等の根菜には100g中だいたい200mg前後、ニラ、ホウレンソウ、サツマイモ等には500mg前後のカリウムが含まれていますから、合わせて使うと効果的です。
キノコと玉ねぎでキッシュにするとか、ニンニクとオリーブオイルを加えてラタトゥイユなんかも良いですね。
また、和風料理で活用する場合は、味噌の一部をケチャップに置き換えるのが簡単でおすすめです。あまり多く置き換えすぎてはいけませんが、トマトの味がするかと思いきや、そんなに気になりません。味噌汁もできますし、味噌煮や、味噌炒めに使ってみましょう。
まとめ
トマトケチャップには食塩のほかに砂糖、酢、香辛料などが加わっているので、調味料をあれこれ足さなくても簡単に減塩ができます。トマトケチャップを活用して、美味しく減塩しましょう!