パンに塗って食べたり、料理やお菓子に使ったりといろいろな使い道のあるバター。毎日の朝食には欠かせないという人も多いですよね。バターを美味しく食べるには、正しい保存方法を知っておくことが大切です。バターの風味や品質を保つためのポイントや、保存方法を解説します。おすすめのバターケース10選や、注目のバター保存容器「バターベル」も紹介するので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
この記事の目次
バターを美味しく保存する3つのポイント!
バターを美味しく保存するには3つのポイントをチェックしましょう。この3つのポイントを守るだけで、バターの風味や品質をしっかりと保つことができますよ。開封後のバターは鮮度が落ちやすいので、しっかりと保存して美味しいバターを味わいましょう。
1.高温多湿を避ける
バターは熱に弱く、28〜30℃を超えると溶けてしまいます。一度溶けると組織が壊れてしまうため、もう一度冷やし固めても同じような風味や品質は保てません。口当たりも悪くなるので、美味しいバターを食べたい時には、溶けないように保存することが大事です。
また、湿気が多いところに保存しておくと、風味が落ちてしまいます。高温多湿の場所は、カビや細菌が発生しやすく、ニオイを発生することもあります。バターは涼しい場所に保存して、品質が落ちるのを防ぐようにしましょう。
2.空気に触れさせない
バターは空気に触れると脂肪が酸化してしまい、風味や品質が落ちていきます。酸化した脂肪は老化やがんの原因にもなるといわれ、バターに含まれているビタミンAが減少するなど成分の変化も起きます。バターを保存する時には、空気に触れないように密閉して保存するようにしましょう。
酸化は空気だけでなく、紫外線によっても起こります。日の当たる場所に保存したり、ライトの下に置いておくと、酸化が進んでしまうので気をつけたいですね。調理中や食事中にはバターを出しっ放しにしてしまうこともありますが、風味と品質を保つために使ったバターはすぐに保存しましょう。
3.ニオイ移りを防ぐ
バターはニオイを吸収するため、ニオイの強いものの近くに置いておくと、ニオイ移りしてしまうことがあります。冷蔵庫などで保存する時には、ニオイ移りがしないように密閉して保存するのがポイントです。特にニンニクや魚類などのニオイが強い食品はニオイが移りやすいので、冷蔵庫などで保存する時には一緒に置かないようにしたいですね。
バターの正しい保存方法を知ろう!
バターを美味しく食べるために、正しい保存方法を知っておきましょう。意外と知らないバターの賞味期限や、基本的な冷蔵保存のやり方、風味を保つ冷凍保存のやり方を紹介します。保存する時に注意したいことも知っておくと、失敗せずに保存できますよ。今まで間違った保存方法をしていた人は、ぜひ実践してみてくださいね。
バターの賞味期限がどのくらい?
開封前のバターの場合、冷蔵で6ヶ月、冷凍で1年の保存が可能といわれていますが、開封後は2週間程度が賞味期限の目安とされています。バターは水分が少ないため、腐りにくい食品です。しかし、一度開封してしまうと劣化が進みやすくなります。
賞味期限は味を保証する期間なので、1〜2ヶ月程度過ぎたものなら食べても平気な場合もありますが、酸化したバターには注意しましょう。保存状態が悪いと賞味期限前でも劣化してしまうことがあるので、味や品質が落ちないように、正しい温度や場所で保存することが大切です。
バターは冷蔵保存が基本
高温多湿からバターを守るには、冷蔵保存が基本です。冷蔵庫で保存する時には、酸化とニオイ移りをさせないように、密封して保存するようにしましょう。バターをなるべく空気に触れさせないために、使いやすい大きさにカットしてから、ラップに包んで小分けにしておくと、ニオイ移りや酸化からバターを守ることができます。
保存性を高めるだけでなく、使う時にもカットする手間が省けるので便利ですよ。5〜10gずつカットしておくと、料理で使ったり、パンに塗る時に使いやすいですね。ラップで包む時には、空気に触れないようにバターにぴったりとくっつけるように包むのがポイントです。
風味を長く保ちたいなら冷凍保存
冷蔵保存をしていても風味は落ちていってしまうので、なるべく風味を長く保ちたいなら冷凍保存がおすすめです。冷凍保存する時にも、冷蔵保存と同じように使いやすい大きさにカットして、ラップに包んで小分けにしていきます。
乳製品は冷凍に時間をかけると風味が落ちてしまうので、ラップに包んだバターは金属パッドに並べて、すぐに冷凍庫に入れて急速冷凍するのがポイントです。凍ったらニオイ移りや温度変化から守るために、保存容器に移し替えて保存しましょう。
保存する時に注意したいこと
バターを保存する時には、手早く作業をしましょう。バターは温度や環境によって劣化が進みますから、準備万端の状態で作業を始めるといいですね。また、バターを手で触ってしまうと雑菌が付着することもあるので、しっかりとアルコール除菌をするか、ビニール手袋などを利用しましょう。
包丁で切るのが難しい時には、小分けに切れるバターカッターを使うのもおすすめです。均一に一度にカットできますし、手早く作業ができるので簡単に保存できますよ。
おしゃれに保存できるバターケースを活用しよう!
バターを保存するには、バターケースを活用するのもおすすめです。バターケースはバターの風味や品質を守るだけなく、おしゃれなキッチアイテムとして楽しむことができます。バターケースのメリットや選び方を紹介するので、購入の際に参考にしてくださいね。
バターケースのメリット
バターケースは、温度変化からバターをしっかりと守ってくれます。密閉性も高いので、空気に触れることが少なく酸化しにくいメリットもありますね。冷蔵庫などで保存する時には、食品のニオイ移りが気になりますが、バターケースに入れておくとニオイ移りも防いでくれますよ。ラップに包んたバターを保存する時にも、バターケースに入れておくのがおすすめです。美味しいバタ−を長く味わうためにバターケースを活用しましょう。
バターケースの選び方
バターケースは、木製、ガラス、プラスチック、琺瑯(ホーロー)、陶器などさまざまな素材のものが揃っています。デザインや機能も違うので、それぞれの特徴から自分が使いやすいと思うバターケースを見つけましょう。また、洗いやすさやお手入れの方法もしっかりとチェックしたいですね。
バターケースによっては、バターナイフが一緒に収納できたり、バターをカットできる容器になっているものもあります。使う時に便利に感じるかどうかもポイントですよ。価格もそれぞれ違うので、自分に合ったものを探してみましょう。
保存に便利!人気のバターケース10選
バターケースには機能が充実しているものや、デザインにこだわったものがたくさん揃っています。密閉性や利便性などを重視しながら、お気に入りのバターケースを見つけてみましょう。人気のバターケースを10点紹介します。
1.曙産業/カットできちゃうバターケース
「カットできちゃうバターケース」は、バターケースに200gと450gに対応したワイヤープレートが付いています。バターを押し込むだけで、200gのバターは約5gの薄切りに、450gのバターは約10gにカットできます。
一度にカット作業が終わるので手間もかからず、バターを触らないでバターケースに収まり、そのまま保存できるので衛生的です。薄切りなので料理やトーストに使いやすいです。お菓子やパン作りなどでも計量しないでいいので便利ですね。
2.SKATER/カッティングガイド付きバターケース
「カッティングガイド付きバターケース」は、バターを包丁でカットする時に便利なカッティングガイドが付いているバターケースです。容器には約5gごとにスリットが入っているので、スリットに沿ってバターをカットすることで、均一の大きさに切り分けることができます。10gや15gなど、自分の好きな大きさにカットできるので、用途によって切り分けることができます。
切り終わったら、そのままケースに収めて保存できるので手間もかかりません。透明の蓋はバターの残りがわかりやすく、付属の先割れナイフは、バターを差して簡単に取り出せるので、使いやすいですよ。
3.KINTO/バターケース
KINTOのバターケースは、シンプルなカラーとスタイリッシュなデザインが魅力の磁器のバターケースです。デザインがおしゃれなだけでなく、機能性が高いのも人気の一因。蓋にはシリコンパッキンがついているので、密閉性が高く、ニオイ移りや酸化を防いでくれます。適度な重みがあるので安定感もあり、バターが取り出しやすいのも便利ですよ。食器洗浄機で洗えたり、電子レンジでも使用できるので扱いやすいですね。
4.LOLO B STYLE KITCEN/バターケース
LOLO B STYLE KITCENのバターケースは、美濃焼発祥の地である岐阜県土岐市で作られている日本製のバターケースです。白磁でできているので、洗いやすく油が落ちやすいのが特徴。蓋は木製と陶器製の2タイプあり、木製はナチュラルな木目がおしゃれなアカシアの木でできています。まな板代わりにバターをカットできるので、利便性が高いのも魅力ですね。
陶器製の蓋にはおしゃれな「BUTTER」の文字が。ホワイトとブラウンとカラーも2種類あるので、好みに合わせて選べますよ。バターナイフが収納できるようにスリットが入っているので、バターを使う時に取り出しやすいですね。
5.野田琺瑯/バターケース
1943年創業の老舗琺瑯メーカー野田琺瑯のバターケースは、ナチュラルなデザインが人気。デザインだけでなく、冷却性が高く、ニオイ移りのない素材を使っているので、美味しくバターを保存することができます。桜の木でできた蓋はトレーとしても使えるので、バターをカットしたい時にも便利ですね。使い込むほどに桜の木の色合いが変化や琺瑯の高級感を楽しめるので、長く使えるバターケースを探している人におすすめです。
6.東屋/バターケース
東屋のバターケースは猿山修がデザインし、石川県輪島市の四十沢木材工芸で作られています。無垢の山桜の木をくりぬいて作られているので、蓋を閉めると木目のつなぎ目がきれいに揃う職人技を感じることができます。
ケースの厚みには断熱性があるので、ニオイ移りや冷蔵庫から出した時のバターの劣化を防いでくれます。底板の上にバターを置き、そのまま蓋をかぶせて保存する構造になっています。底板はカッティングボード代わりになるので、食卓に出した時に楽にカットできます。200gの1/2が入る半切り、200gは入る全判、450gが入る四切があるので、好みに合わせて選びましょう。
7.貝印/Bready SELECT バターケース(カッター付き)
「Bready SELECT バターケース(カッター付き)」は、カッターが付いているので、包丁を使わずにバターを簡単にカットすることができます。10g〜40gまで切り分けられるので、使う時に必要な分量だけすぐに取り出せます。付属のカッターは、冷蔵庫から出したばかりの固いバターでも簡単に切れるので、バターを常温に戻す手間もかからず楽に切り分けられます。透明ケースは中身を確認しやすく、賞味期限などメモを差しておけるのでバターの賞味期限切れを防げます。
8.白山陶器/BLOOM バターケース
白山陶器の「BLOOM バターケース」は、白磁に植物のモチーフが手描きされた高級感あるバターケース。200gのバターをそのまま保存することができ、お漬け物やおかずなどの保存容器としても使うことができます。重ねて使用することもできるので、バターケースとしてだけでなく、用途に合わせて使い分けるのもいいでしょう。
BLOOMシリーズには、プレートやジャムケース、マグカップなどいろいろなキッチンアイテムがあるので、揃えて使うのもおしゃれですね。結婚祝いなど友人や家族にプレゼントするのもおすすめです。
9.Arcoroc/バターケース
フランスのArcoroc社のバターケースは、業務用の450gのバターが保存できる強化ガラス製。強化ガラス製のため、衝撃に強く、冷蔵庫や冷凍庫から出したときの温度変化からもバターを守ってくれます。電子レンジでの使用もできるので、そのまま加熱もできますよ。バターケースとしてだけでなく、調理にも役立ちそうですね。シンプルなストライプ柄とおしゃれな牛レリーフ柄があるので、デザインにこだわりたい人にもおすすめです。食器洗浄機でも使用でき、ガラスなので洗いやすいのも特徴ですね。
10.sarasa desigh store/b2c バターケース
「b2c バターケース」は、片手でスライドして開閉できるバターケースになっているので、調理中や、忙しい朝にも簡単にバターを取り出すことができます。左右どちらにも引き出すことができるので、左利きの人でも簡単に開けることができますよ。底面には約10gに区切られたグリッドがついているので計量もしやすくなっています。スマートでシンプルなデザインなので、場所をとらずにおしゃれに保存できます。ホワイトとウォームグレーの2色があるのも嬉しいですね。
こだわり派に人気!おしゃれに美味しく保存できる「バターベル」
バターを美味しく食べたいというこだわり派の人に注目されている「バターベル」は、バター専用の保存容器です。欧米では一般的に使われていて、日本でもテレビなどで紹介されたことをきっかけに知られるようになりました。おしゃれでかわいいデザインが多いことや、バターを美味しく食べられる柔らかさが人気になっていますよ。バターベルの特徴や使う時の注意点を紹介します。
バターベルは常温保存できる保存容器
バターベルは、19世紀のまだ冷蔵庫がなかった時代に、ヨーロッパで発明されたバター専用の保存容器です。バターを冷蔵や冷凍で保存すると固くてすぐに食べられませんが、バターベルで常温保存することで、いつでも柔らかい状態のバターを味わうことができます。パンにも塗りやすく、風味も感じやすいので、美味しいバターが味わえると日本でも注目を浴びるようになりました。
バターは常温保存には向いていませんが、バターベルは、水を入れた容器にバターを保存する構造になっているので、空気が触れずに劣化を防ぐことができます。忙しい朝でも簡単にバタ−を取り出せるのも魅力的ですね。デザインもおしゃれなものが多いので、食卓に置いておくのも楽しいと評判ですよ。
バターベルの使い方
まず、ベルのような形をした容器にバターを隙間なく詰めていきます。受け皿になる容器には水を1/4程度水を入れて、バターを詰めた容器を水の入った容器に蓋をするように逆さまにして入れます。バターの表面には水が触れた状態になるので、酸化を防ぎ、風味や品質が落ちずに保存することができます。水は3日に1回取り替えれば、美味しいバターを1ヶ月程度味わうことができますよ。
バターベルを使うときは温度に注意
バターベルを使う時には、温度に注意することが大事です。欧米の気候では一般的に使えますが、日本では季節によって、バターベルでバターの品質を守るのは難しいこともあります。バターは28℃〜30℃で溶けてしまうので、夏場は温度管理をするようにしましょう。
また、水も頻繁に替えるようにしたほうがいいですね。冬場でも暖房などで温度が上がってしまうこともあるので、温度変化のない涼しい場所で保存するようにしましょう。
バターを美味しく保存して料理を楽しもう!
バターは保存状態で美味しさが格段に変わってきます。バター本来の風味を味わうためにも、正しい保存方法を覚えておきましょう。おしゃれでかわいいバターケースやバターベルなどを使うと、バターを使う度に楽しい気分を味わえますよ。気分良く料理をするためにも、保存方法だけでなく、保存容器にもこだわって楽しんでくださいね。