手軽に燻製風味が楽しめる燻製調味料おすすめ11品と手づくり方法
素材の旨味を引き出し、風味豊かに仕上げる燻製料理。薫製といえばアウトドア限定でしたが、その美味しさに人気が集まり、自宅でも燻製料理を楽しむ人も多くなってきました。
でも、本格的に燻製料理を作ろうとすると、結構な時間と手間がかかります。なんとか手軽に楽しむ手はないだろうか・・・・・・。ありますよ!
一部の人たちの間で密かにブームになっている、手軽に燻製料理が楽しめる『燻製調味料』というものがあります。今回は、いろいろな燻製調味料の中から活用しやすい人気商品や、燻製調味料の手作りする方法などを紹介します!
燻製調味料ってなに?
燻製は香りの良い木材を燃やし、その煙で食材を燻す調理法です。いい香りをつけるだけでなく、燻製には殺菌・防腐作用があり、食材の保存性を高めることもできます。
燻製調味料とは、調味料自体に燻製の香りをつけてある調味料。食材にかけるだけで手軽に燻製風味を味わうことができます。燻製料理はお酒との相性も良いので、ちょっとしたおつまみをすぐ用意したい時にも便利ですね。
燻製調味料の使い方
燻製調味料は、食材にかけたり、漬けこんだりするだけでいいので、どんな料理にも使いやすいのがいいところ。チーズや魚、肉料理など、定番の食材だけでなく、パスタやごはん、卵や野菜などいろんな食材に使うことができます。手軽に手間のかかる贅沢な味を楽しむことができます。
おすすめ!おいしい燻製調味料11選
密かなブームになったことから、燻製調味料がたくさん市販されるようになりました。醤油やオイル、ソースなど、いろいろな調味料が揃っていて、それぞれこだわりの風味を味わうことができます。手軽でおいしいと評判の燻製調味料を11品紹介します!
1.風の仕業/燻し醤油
燻製醤油は、刺身や焼き魚、卵かけご飯、肉料理などいろいろな食材に使える調味料です。風の仕業の「燻し醤油」は、古式醸造と杉樽で長期熟成させた湯浅醤油とコラボした商品です。独自の冷燻で燻製させていて、ダシを含んでいるような旨味とまろやかさを感じることができますよ。
風の仕業には、燻製オリーブイオイルや燻製岩塩、黒ごまの燻製などいろいろな種類が揃っているので、セットで使うのもおすすめです。化粧箱も販売されているので、贈り物にもぴったりですね。
2.かずさスモーク/燻製オリーブオイル
なんと、燻製したオリーブオイルもあります。オリーブオイルと同じように使えますのでパスタやチーズ、ドレッシングなどに。食材の味を変えずに、風味をプラスして美味しさを引き出してくれます。他の燻製調味料とも一緒に使いやすいので、ぜひ揃えておきましょう。
かずさスモークの「燻製オリーブオイル」は、スペイン産のエキストラバージンオリーブオイルを、桜チップで燻製しています。ほんの数滴加えるだけで、料理の味がワンランクアップ。無添加・無着色・無香料なので、体に優しい調味料なのも嬉しいですね。かずさスモークの燻製しょうゆもおすすめです。
3.スモークキッチン/燻製パウダー
/振りかけるだけで簡単に燻製の風味をつけられる燻製パウダーは、ステーキや鶏肉のソテー、ソーセージの味付けなどに使いやすい燻製調味料です。浅岡スパイスの「燻製パウダー」は、燻液を粉末状にしています。
食材に振りかけるだけで、まるで炭火で焼いて燻製にしたような香ばしさを感じることができますよ。手軽なので、塩こしょうと同じように、定番の調味料として重宝しそうですね。焼きおにぎりや炒め物も美味しくなりますよ。
4.日の出みりん/燻製ー薫ーsweet
日の出みりんの「燻製ー薫ーsweet」は、甘味調味料を燻製にした商品です。みりん風調味料と同じように、料理の仕上げに加えるだけで、甘味やコクだけでなく、燻製の風味をプラスできます。食材を煮込む前に入れると、コクをアップさせることもできます。
意外なところで、甘味をつけたいスイーツに使うのもおすすめです。
和洋中どんな料理にも使いやすく、簡単に仕上がるので便利ですね。アルコール分は0.9%なので、煮切らなくてもOK。香料・くん液・化学調味料は使用していないので、安心して使えますよ。
5.永谷園/わが家は名酒場 燻さずできる!燻製の素
永谷園の「わが家は名酒場 燻さずできる!燻製の素」は、食材を漬け込んで燻製の風味をつける調味料です。作り方は簡単で、燻製の素と水をビニール袋の中に入れて、ゆで卵やチーズ、サーモンなど、好きな食材を5~10分漬けるだけです。
これだけの短時間で、まるで長時間燻製したような本格的な風味と味わいを感じられます。どんな食材も贅沢な味になるので、冷蔵庫の残り物でも、しっかりとしたおつまみが作れますよ。
6.盛田/スモークソース
スモークソースを使うと、牛肉などのステーキや魚のソテーを本格的に炭火焼したような味わいを楽しむことができます。盛田の「スモークソース」は、「マルキン かき醤油 減塩仕立て」をベースにした調味料を燻製にしたスモークソースです。広島産の牡蠣の美味しさが溶け込んでいるので、料理にかけるだけで旨味とコクをしっかりと感じることができますよ。
燻製方法にもこだわりがあり、調味料を撹拌しながら、ブナのチップの燻煙で、じっくりと燻製にしています。漬けだれとしても使えるので、燻製卵や卵黄漬け、スモークチーズなども簡単に作れますよ。
7.アルテヴィータ 地中海クリスタルフレークソルト・スモーク
アルテヴィータの「地中海クリスタルフレークソルト・スモーク」は、地中海キプロスの海水を使用して作られた塩をスモークしています。マグネシウムやカルシウム、カリウム、亜鉛などのミネラルが豊富で、保存料などを使用していないナチュラルフードです。フレーク状になっているので、料理にも溶けやすく、使いやすいのが魅力ですね。
スモーク感が強く、まろやかな味わいが美味しいとのこと。パッケージもかわいいので、キッチンに置いておくだけでも楽しくなりますね。地中海クリスタルフレークソルトには、ナチュラル・ブラック・シトロン・チボトレ・レッドチリ・ローズマリー・ワイルドガーリック・ワイルドマッシュルームとたくさんの種類があるので、揃えて使うのもおすすめです。
8.横浜燻製工房/黒胡椒の燻製
横浜燻製工房の「黒胡椒の燻製」は、インド産の大粒で質の良い黒胡椒を燻製にした商品です。燻煙にもこだわり、スモーキーな香りが特徴的な、スコットランド産のピート(泥炭)を使用しています。17〜18時間燻しながら、4時間おきに胡椒を混ぜ、2日間かけて燻製にしていきます。手間とこだわりの詰まった黒胡椒の燻製をぜひ味わってみたいですね。
黒胡椒の燻製は、普通の黒胡椒と同じように、料理に振りかけて使うことができます。料理だけでなく、直接お酒にプラスする使い方もおすすめですよ。ハイボールに振りかけるとスパイシーハイボールを楽しめるので、ウイスキー好きな人は試してみましょう。
9.マリンフード/ミルクを食べる乳酪 私の燻製バター
マリンフードの「ミルクを食べる乳酪 私の燻製バター」は、りんごチップとピートで燻した燻製バターです。バターは30℃で溶けてしまうことから、普通の燻製法では、燻製にすることができません。通常、燻製バターを作る時には、長時間かけて燻す冷燻で作られます。そのため、価格が高くなりがちでしたが、マリンフード独自の短時間でできる燻製法によって、価格も手に入れやすくなっています。
トーストやソテーなどにのせて、少し溶かして食べると、バターのコクと燻製の風味を味わえますよ。 7gごとに小分けになっているものは、毎日の食事に使いやすいのでおすすめです。調理で使用する機会が多い人は、450gの大容量タイプが使いやすいでしょう。
10.塩工房野次馬/燻っ胡
調理に使いやすい味付け塩こしょうにも、燻製したものがあります。塩工房野次馬の「燻っ胡」は、メキシコ産の天日塩に、粗挽き胡椒と国産ニンニクを加えている人気の商品です。熊本の山桜のチップを使用し、独自の製法で燻製しているので、一振りで燻製の風味とスタミナのある味付けを楽しめます。塩を燻製にして、他の素材を加えているものはありますが、素材全てを燻製にしているのが燻っ胡の特徴です。
燻っ胡は、肉料理との相性が良く、特に焼き手羽先がおすすめされています。手羽先に少量の燻っ胡を振りかけて、30分程度馴染ませたら、焼いていきます。仕上げにもう一度振りかけると味も香りも良くなるそうです。他にもチャーハンや炒め物などたくさん使えそうですね。
11.美噌元/燻製味噌
味噌にも燻製があります。味噌元の「燻製味噌」は、兵庫県香美町の燻製専門店「香味煙」の達人が作った燻製味噌です。味噌元の姉妹店である、日本酒古酒専門店「酒茶論」でしか食べられない人気の酒肴でしたが、ネット通販や店頭で手軽に手に入るようになりました。酒肴として人気だっただけに、お酒との相性がよく、そのままおつまみとしてなめるのもおすすめ。
他にも野菜スティックをディップしたり、肉料理に合わせるのもおすすめです。そのままご飯にのせて食べるのも美味しそうですね。
意外と簡単!燻製醤油の手作り法
市販されている燻製調味料を使うのが最も簡単ですが、慣れてきたら燻製調味料自体を手作りすることもできます。いろいろな調味料にも応用できるので、好きな調味料で作れば、燻製の風味を味わうことができますよ。慣れてきたら、自分の好きな燻製用チップを使って、オリジナルの味を作ってみましょう!
用意するもの
・中華鍋(少し深ければどんな鍋でもいいですが、底が丸い鍋が網がセットしやすくやりやすいです。)
・焼き網
・鍋蓋
・広めのステンレス製トレイ
・アルミホイル
・燻製用チップ(初めは桜かヒッコリーがおすすめ)…10g
・醤油…100ml
作り方
1.中華鍋にアルミホイルを敷いて、中華鍋が汚れないようにしておきます。敷いたアルミホイルの上に、燻製用チップ10gを平らに敷き詰めます。
燻製用チップはこんなものです。↓
2.中華鍋に焼き網をセットします。この時、煙が全体に行き渡るように、焼き網と燻製用チップの間に隙間を作るようにしましょう。
3.ステンレス製トレイの中に醤油100mlを入れて、焼き網の上に置きます。鍋蓋をして強火にかけ、1分後くらいにチップが焦げて煙が出始めたら、弱火にして15分そのまま加熱します。
4.15分経ったら、火を止めて5~6分程度待てば完成です。
注意点
1.調味料は少量ずつ作りましょう。一度にたくさんの量を入れてしまうと、香りが付きにくくなってしまいます。また、作った燻製調味料の賞味期限は2週間程度です。
2.調理中は安全のために火のそばから離れないようにしましょう。火や煙の様子をしっかりとチェックして、換気扇を忘れないようにしてくださいね。
3.焦げ付き防止加工のしてある鍋を使うと、鍋を傷める可能性があるので使わないようにしましょう。
燻製調味料を作る時のポイント
この方法ならば、醤油以外にも調味料を作ることができます。どの調味料も、煙があたりやすいように、広げて置く のがポイントです。塩を燻製にする場合は、トレイでなくクッキングシートに広げて乗せるようにしましょう。黒こしょうは転がらないように、アルミホイルを皿のように丸めたものに乗せるといいですね。いろいろな調味料を試してみると楽しいですよ!
燻製調味料で新しい発見を!
燻製調味料は普通の調味料のように使いやすいものです。ちょっとした晩酌のおつまみから、ホームパーティのおもてなし料理まで幅広く使うことができますよ。いろいろな食材と合わせるだけで、今まで味わったことのない美味しさに出会えるかもしれません。ぜひ燻製調味料を使いこなして、新しい発見をしてみましょう!