どの家庭でも必ずと言ってストックがある調味料といえば「砂糖」ではないでしょうか?
日本ではもちろん、世界的にみても砂糖の消費量はとても多く、調味料の代表とも言えます。
どの家庭でもある砂糖はお菓子作りにかかせない調味料でもあります。また、私たちは砂糖をお菓子だけではなく、料理にもよく使います。日本人は甘辛い味付けが大好きですので、煮物、たれ、漬物など様々な料理に使います。
そんな料理やお菓子作りにかかせない砂糖ですが、保存方法や賞味期限については意外に知られていません。
ということで今回は、砂糖の適切な保存方法と賞味期限を紹介したいと思います。
虫がわきやすい砂糖の保存方法
基本的に塩や砂糖は菌が繁殖しにくい調味料です。塩漬けや砂糖漬けが保存食となるのはこの菌が繁殖しにくい特色があるためです。
しかし、砂糖も誤った保存方法をしてしまうと、稀に虫がわいてしまうことがあります。袋に入ってる砂糖ですと、空気抜きのために元々目では見えないくらいの小さな穴が空いている場合があります。つまり完全に密封状態ではないのです。
まだ未開封だからといって、流しの下などの湿気の多い場所や、不衛生な場所に砂糖の袋を保存してしまいますと、その小さな穴から虫が侵入し、砂糖の中で繁殖する可能性もあるのです。
不衛生な場所ですとゴキブリやねずみにやられてしまうこともあります。ゴキブリやねずみのアゴはとても強いので、砂糖の袋ていどは簡単に噛みちぎってしまいます。
万が一、砂糖の袋に目に見えるほどの穴が空いていた場合は捨てることをおすすめします。
他にもお好み焼き粉や小麦粉などの粉類には虫が発生しやすく、その近くに砂糖を置いておくと稀に砂糖にも虫がわいてしまうことがあります。しかも、一度虫がわいてしまった砂糖は全て捨ててしまわなくてはなりません。というのも、目に見える虫だけを砂糖から取り除いたところで、目に見えない虫の卵などが砂糖の中に隠れていることが多いからです。
他にも湿気を多く含んでしまうとカビが繁殖する危険がありますので、梅雨の時期などは湿気に注意して、カビからも守ってあげてください。
砂糖の賞味期限は?
日々使用する調味料ですが、正確な賞味期限を知っている方は少ないと思います。調味料は見た目で腐敗しているかどうかわかりにくいので、ついつい勝手な判断をしてしまいがちです。
では、砂糖の賞味期限はどうでしょう?
実は砂糖は正確に保存すれば無期限に使うことができます。
砂糖は時間が経過しても品質に変化があまり見られないため、食品衛生法でも賞味期限が定められていない稀な食品なのです。未開封であっても、開封後であっても適切な保存状態ですと、ほぼ無期限で使うことができるのです。砂糖は味も状態も安定したすばらしい調味料なのです。
砂糖には防腐効果もありますので、高濃度で砂糖を使用したジャムや羊羹が長持ちするのは砂糖の防腐効果を利用したものです。
しかし、例外もあります。黒砂糖は粉砂糖やざらめよりも若干味の劣化が見られやすので、できるだけ早く使い切るように心がけた方がいいかもしれません。
また、砂糖を長期保存した際に、稀に色の変化が見られることがあります。上白糖が黄ばんでいたり、茶褐色になることがあるのです。これは品質には問題なく、食べても問題ありませんので、色に関してはあまり気にしなくていかもしれませんね。
砂糖の適切な保存方法とは?
調味料はそれぞれに適した保存方法で保存する必要があります。砂糖の場合はどうでしょうか。
意外に感じるかと思いますが、砂糖は性質上、乾燥にとても弱いのです。
よく、砂糖がケースの中でカチカチになっているのは、湿気を吸ってしまったのではなく乾燥したために起こる現象なのです。
砂糖は元々放っておくと、くっついてしまう性質があるのですが、他の糖でコーティングすることでくっつきにくくしているのです。それが、乾燥することでコーティングの力が弱くなり、固まってしまうのです。
もし砂糖が乾燥で固まってしまった場合は、湿気を砂糖に与えるために食パンの耳を入れるとサラサラに戻りやすくなります。
また、電子レンジで少しだけ温めてもサラサラになります。レンジは水分を飛ばすので、湿気を与えるのと逆なような気がしますが、この方法でも大丈夫です。くっつきの原因である水分まで飛ばしてしまうからでしょうね。ただ、熱しすぎると溶けてしまいますので注意してください。
固まった砂糖が使いにく位場合は、これらの方法をぜひ試してみてくださいね。
固まりにくくする裏技もあります。ヨーグルトについてくるフロストシュガー(最近はついていないことも多いですが)を砂糖に混ぜておいておくと固まりにくくなります。
砂糖は温度変化にも敏感ですので、温度の変化が少ない乾燥している場所が保存には最適です。冷蔵庫内はNG。冷蔵庫の中はとても乾燥しているからです。
直射日光のあたらない比較的温度が低い場所が砂糖の保存には最適です。キッチンの戸棚などが良いでしょう。
一度開封してしまった砂糖はできるだけ密封の容器に入れましょう。湿度や温度を保ったり、虫などの侵入を防ぐためでもありますが、もう一つの理由は砂糖に他のものの匂いを吸着させないためです。
砂糖は匂いを吸収する性質があります。例えば石鹸や化粧品など香りの強いものと長い間一緒に置いておくと、匂いが移ってしまいます。
匂いが移っても味に影響はでませんが、石鹸や化粧品の香りの砂糖はあまり使いたくないですよね。
ということで、砂糖の保存の際は、しっかりとフタが閉まる容器を使いましょう。
まとめ
砂糖は料理になくてはならない調味料です。
賞味期限がないので、まとめて買っておいても、正しい保存方法で保存すれば長期に渡って味も落ちずに使うことができますね。
ぜひ正しい保存方法で、美味しく砂糖を活用しましょう!