料理中にみりん切れに気づいたことはありませんか? 料理を作る前に気づけばよかった・・・・・・。後悔先に立たずとはこのことです。毎日料理する人ならば、調味料があるかどうか事前にチェックなんてしないですもんね。
そんな時は買ってくるか、何かで代用しなくてはなりません。
ということで、今回はみりんの代わりになる調味料をご紹介します。
この記事の目次
まずはみりんの種類から確認!
キッチンにあるいつも使っているみりんは、「本みりん」ですか? 「みりん風調味料」ですか? 違いがあることを知らない人もいるかもしれません。本みりんは比較的高価で、みり風は安い商品です。値段だけではなく味も違いますので、特徴を確認しておきましょう。
本みりんとみりん風調味料の違いは、アルコール度数と、塩分の添加があるか無いかです。
本みりんの定義はアルコール度数が約14%程度であるということ。もち米と麹が主な材料で、昔は甘くて飲みやすいお酒として親しまれていました。塩は加えられていません。
みりん風調味料はアルコール度数が1%未満。材料は水飴、米や米麹由来の調味料と酸味料、食塩が入っている物もあります。
みりん風調味料と似た、「みりんタイプ調味料」というのもあり、これはアルコール度数が8〜20%。みりん風調味料と同じような材料が使われていますが、食塩が添加された商品が一般的です。
料理の際に注意しなければならないのは、塩加減。本みりん以外のみりんは塩分が入っていることがあるので、その分塩分を減らさないといけません。
逆に普段みりん風調味料を使っている人が本みりんを使えば、味が薄いと感じるはずです。
代用品を選ぶ際にも、いつものみりんを基準にしないといといけませんね。
こんな事情から、代用品も普段本みりんを使っている人向け、みりん風調味料を使っている人向けと分けてご紹介していきたいと思います!
アルコール度数の違いが料理に与える影響は?
本みりんとみりん風調味料の違いは、アルコール度数と塩分です。
塩分は先ほど解説させていただきましたが、アルコール度数が違うと料理にどんな影響があると思いますか?
結構、大きな違いがあるので本みりんを普段使用している人は、代用品を使う際にもアルコール度数を気にした方が良いですね。
アルコールが料理に与える影響は、大きく分けて2つ。
魚やお肉の臭みを取る作用と、身をふっくら仕上げる作用。
特に、煮魚や生姜焼きなどには欲しい作用ですよね。
逆に根菜類の煮物などにみりんを使用する場合には、ほんのりした甘さやコク、照りが大事な要素。
そのため、そんなにお酒の作用はなくても良さそうですよね。
このように自分が料理に欲しい効果を決めることで、代用する調味料の選択肢も狭まり選びやすくなると思います。
みりんの代用品「日本酒×砂糖」
早速、みりんの代用になる調味料をご紹介していきましょう。
まず初めは、「日本酒×砂糖」の組合せ。この組合せが一番スタンダードなみりんの代用方法です。どちらかと言えば、本みりんに近い味になります。ただ、砂糖の甘さはストレートで強いので、みりんのような複雑で豊かな味は出せません。代用ですからその辺は我慢しましょう。もうすこし甘みを本物に近づけるには、複雑な甘みを持つはちみつを使ってみましょう。
普段みりん風調味料を使用している人は「料理酒×砂糖」がおすすめ。というのも「料理酒」として販売されている商品には、塩が加えられているからです。塩加減の塩梅も、みりん風調味料に近いですね。
みりんの代用品「日本酒×ハチミツ」
みりんは照りを出すのも重要な役割。代用品でも照りを出したい場合は「日本酒×ハチミツ」を使ってみてください。
角煮や白身魚の煮付けなど、料理のツヤが欲しいときに便利です。
また、ハチミツは本みりんや砂糖よりもローカロリー。
カロリー数が気になって、みりんや砂糖を使用するのを躊躇っていた人にもおすすめの組合せです。
みりん風調味料を使用している人は、日本酒の代わりに料理酒を使用してみてください。
配合の目安は「日本酒 大さじ1×ハチミツ 小さじ1弱」。甘さを確認しながら、ハチミツを入れてください。温めたハチミツを入れる方が溶けやすく、素材に味が染みこみやすくなります。
みりんの代用品「白ワイン×砂糖」
こちらはサッパリとした仕上げに使いたい時におすすめです。
白ワインはアルコール度数が11〜14%ほどで、日本酒とさほど変わらないので、同じように代用することができます。
白ワインを使用する際には、辛口のデイリーワインを使用してください。
良いワインを使ってしまうと、ワイン特有の風味や甘みが気になってしまうかもしれません。
白ワインは日本酒に比べブドウの甘みがあるため、砂糖は日本酒と合わせる時よりも少なくした方がいいでしょう。もちろん砂糖をハチミツに変えてもOKです!
「白ワイン×砂糖」の代用は本みりんに近いので、みりん風調味料を使用している人は塩を加えるか、料理の際に他の調味料で塩分を足しましょう。
みりんの代用品「日本酒×100%リンゴジュース」
こちらは、砂糖やハチミツといった甘さではなく、フルーツ独特の甘さを利用した代用品。
「えっ!?」と思うかもしれませんが、リンゴは料理にすり下ろしたりして使用することがありますよね? リンゴはもともと料理との相性が良いのです。
しかも、フルーツの酸味は味付けに良いアクセントを付けてくれます。
また、みりん風調味料に元々入っている酸味料としての効果も見込めるので、普段みりん風調味料を使っている人には、馴染みやすい味だと思います。
ジュースを利用して一番手軽に出来そうな代用は「日本酒×100%リンゴジュース」。
砂糖とは違うサッパリとした甘みが素材の味を活かした料理に活躍してくれます。
みりん風を使っている方は、日本酒を料理酒に変えましょう。
みりんの代用品「梅酒×水飴」
代用品として最後にご紹介するのは「梅酒×水飴」です。
梅酒も甘みがあるお酒なのでり、みりんとして使うことができます。
梅酒のアルコール度数は20%ほどで日本酒よりも高いので、煮切ってから使いましょう。
ただ、照りの効果はあまり期待できません。照りを出したいときは水飴を加えると良いでしょう。
水飴はみりんタイプ調味料にも配合されているくらいなので、照りをしっかりつけることができます。やさしい甘みなので、甘みが強い梅酒と合わせてもの邪魔をしません。
いざという時は代用品で乗り切ろう!
料理中にみりんがないなど、とっさの時は代用品がとても助かります。
代用品を何種類か覚えておくことで、作っている料理に合わせて代用みりんを使用することが可能です。料理によっては代用品の方が相性が良い場合もあるかもしれませんね。いざというときに備えて、試してみるのも良いかもしれませんね!