クレイジーソルトを知っていますか? 一度聴いたら忘れられないインパクトある名前と、それに負けないインパクトある味で沢山の人を魅了するかなり有名な調味料です。今回はクレイジーソルトについて、使い方やシリーズ、思わず人に語りたくなる豆知識まで詳しく解説してゆきます!
この記事の目次
クレイジーソルトとは?
クレイジーソルトは、アメリカやヨーロッパでは一流レストランや家庭で広く愛されている岩塩とスパイス&ハーブを絶妙にブレンドしたブレンドソルトです。
どんな料理でも一流シェフの味に変えてしまう実力の持ち主で、日本でもファンがたくさんいて一部のファンからは「クレソル」なんて呼ばれていたりもします。肉料理、魚料理はもちろん、卵料理やサラダ、スープなど、なんにでもあうので、ついついかけすぎて「全部クレイジーソルト味」現象が起こってしまうほどです。
もともとはアメリカで作られたもので、岩塩とハーブのみで作られていて、化学調味料は一切ナシ。余計なもが入っていないから、繊細な日本人の味覚にも合うんですね。
クレイジーソルトの使い方
クレイジーソルトはそのままかけて食べても美味しいですし、料理に使っても美味しい正に万能調味料です。いくつかの使い方を書いておきますね。
サラダ~ドレッシングの代わりに~
生野菜でサラダを作って、好きなオイル+クレイジーソルトが一番おすすめです。サラダオイルでもいいし、オリーブオイルでもOK。あまり複雑なことをしなくても、かけるだけでアメリカンなテイストになります。
スクランブルエッグ~アメリカンブレックファースト~
スクランブルエッグにはケチャップや塩、バルサミコ酢をかけたりしますが、代わりにクレイジーソルトだけでも本格的な味になります。こちらはパッケージにも書いてあるおすすめの使い方です。
鶏肉のソテー~簡単にごちそうに~
クレイジーソルトは岩塩ベースなので、肉料理とは抜群の相性があります。鶏モモを焼くだけの簡単メニューでも本格的なメインディッシュになります。
鶏もも1枚にクレイジーソルトをまんべんなくふりかけ、油を敷いたフライパンに、皮を下にして中火でじっくり焼きます。この時、ふたをして肉のなかに火を通します。皮がカリカリになるまで焼いたら、ひっくり返して反対側も焼いたら出来上がりです。
ローストビーフ~やっぱりビーフが一番合う~
ローストビーフと言うと難しいイメージがあると思いますが、実はフライパンで簡単にできます。ブロック肉全体にクレイジーソルトをかけ、油を引いたフライパンで全面を順番に、中火で焦げ色がつくギリギリまで焼きます。それから、アルミホイルを2重にして、肉を包み、さらにタオルで巻きます。こうすることで温度が逃げず、中までゆっくりと火が通ります。1時間異常常温で放置したら出来上がりです。焼くだけなので、私は朝作って夜に食べたりします。クレイジーソルトだけで味が決まるので簡単なのに本格的な一皿になります!
クレイジーソルトの種類
クレイジーソルトは白いパッケージのスタンダードなタイプが最も有名で人気が高いですが、他にもいくつかのバリエーションがあり、全部で5種類あります。
クレイジーペッパー
胡椒をベースにハーブやオニオンをブレンドしたクレイジーペッパー。ペッパーと言うと胡椒をイメージしてしまいますが、もっと複雑で豊かな風味を持っています。他にない味なので説明しづらいのですが、ピリッとしたペッパー感の中にメキシカン的な風味があり、程よい甘さがあって癖になります。肉料理、魚料理などに合います。私は一押しです。
クレイジーガーリック
フライパンで炒めた香ばしいニンニク風味のクレイジーガーリック。こちらはニンニクのパンチがかなり効いています。 生ニンニクを使う料理でも、こちらで代用できるほどです。
クレイジーレモン
岩塩+ハーブにさわやかなレモン風味を加えたクレイジーレモン 。こちらもかなりレモンが効いていて、レモン果汁をかけたかのような風味を楽しめます。ハッピーな味です。
クレイジーバジル
岩塩にバジルなどをブレンドした地中海風のクレイジーバジル 。塩味の効いたバジルといった雰囲気です。オリーブオイルと合わせれば、それだけでイタリア感がマックスになります。
どれも一振りで、料理の印象をガラッと変えてしまうくらいのクレイジーな調味料! どんな料理もおいしく仕上げてしまう魔法の塩なのです!
クレイジーソルトを最初に作ったジェーンさんの話
さて、こんなに便利で美味しいクレイジーソルトについて、もう少し知りたいと思いませんか?実はこんな小さなパッケージに色々なエピソードが隠されているのです。
クレイジーソルトのパッケージにある「JEAN’S」、これは「ジェーンの」という意味。「ジェーン」というのはクレイジーソルトを考案したジェーンさんの名前です。
クレイジーソルトはジェーンさんがなんと60歳(!)の時に作った手づくりのハーブソルトが元になっているのです。
ジェーンさんがクレイジーソルトを考案したのが1960年代、アメリカニュージャージー州です。ジェーンさんは岩塩にハーブを加えて、自分のための手作り調味料を楽しんでいました。それを、たまたまクリスマスの贈り物として配ったところ、大変な評判になったそうです。そして、1年中食べたいという皆のリクエストに答える形で商品化されたのです。60歳から商品を作り始めるなんてすごいですね!
その人気はとどまるところを知らず、当時のニクソン大統領夫人までも魅了。ジェーンさんはある日ホワイトハウスに招かれ、こんなやり取りがあったそうですよ。※写真はイメージです。
ニクソン大統領夫人「クレイジーソルトは万能調味料ね(万能=10,000能と読み替えておいてください)」
ジェーンさん「いいえ」
ニクソン大統領夫人「?!」
ジェーンさん「9998能調味料ですよ。」
ジェーンさん「アイスクリームとチョコレートには合わないから。」
なんというおしゃれな会話! こうしてクレイジーソルトはアメリカ全土に広がってゆくことになります。ちなみに、今でもホワイトハウスではクレイジーソルトを使っているそうですよ。
そんなクレイジーソルトが日本にやってきたのは1980年。パッケージがとてもおしゃれなので、最近の商品かと思いきや、40年近く前からあったんですね。
クレイジーの本当の意味
「JEAN’S」の他に、もう一つパッケージに隠された意味があります。それは、クレイジーソルトの「クレイジー」です。
「クレイジー」の意味はもちろん、「狂った」という意味ではありません。
昔「Crazy For You」という映画があったのですが、これの日本語訳は「あなたに夢中」といったところ。料理に夢中になってほしいという意味が込められています。
そこでパッケージに注目してみてください。本来「クレイジー」の英語のスペルは「Crazy」。パッケージには「Krazy」と書いてあります。なぜでしょう?
料理に夢中になる、すなわちキッチンを楽しくする調味料として愛されてほしいという思いを込めて頭文字を「Kitchn(キッチン)」の「K」に変えて、「Krazy Mixed-up Salt」と命名したそうですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。クレイジーソルトにこんな素敵なストーリーがあったなんて、驚きですよね。いつも使っているクレイジーソルトがもっとおいしく感じられるのではないでしょうか?!最近はスーパーでも並んでいますので、ぜひ手に取ってみてくださいね。クレイジーペッパーがおすすめですが、こちらはあまり見かけないので通販もおすすめです。ぜひ楽しいキッチンライフを!