マヨネーズは未開封であれば10カ月程度は保存が可能な腐りにくい食品です。でも開封した後はどうなのでしょうか?マヨネーズの常温保存について説明します。
マヨネーズの常温保存について
マヨネーズに使用されている原料は主に卵、油、お酢、塩、胡椒などです。卵黄タイプと全卵タイプの2種類が存在しますが、どちらも傷みやすそうな卵を主原料に使用しています。
卵は実は割る前は意外と長持ちします。産卵後16日から57日までが安全に生食できる限度とされており、卵メーカーでは店頭に置いて14日間程度を生食でおいしく食べられる目安としています。
ただしこれは卵の殻が割れていなかった場合の話。割った後は想像の通り傷んでしまいます。
傷みやすい生卵を使用しているマヨネーズがなぜ長期間保存可能なのでしょうか。
答えは主原料にあります。油は元々腐りませんし、酢と塩は強い殺菌作用があり傷みやすい卵を包み込んで混ぜることで、菌の繁殖を防止してくれます。
自然の殺菌作用ですので、保存料なども一切不要です。
そもそも「マヨネーズ」と表示するためには余計な添加物は加えてはいけないと日本の法律では定められています。
ということで、自然の力で殺菌し腐敗しにくくなっているマヨネーズは未開封の状態で常温での長期保管が可能です。開栓後は冷蔵庫で保管し、1か月を目安に消費したほうが良いようです。また、マヨネーズは0度になると卵と油が分離する場合があるので、温度の低い冷蔵庫の奥ではなくポケットに入れるのがおすすめです。一度分離したマヨネーズは再度混ぜ合わせても元に戻りませんので、注意が必要です。
手作りマヨネーズの場合は、雑菌の問題や、酢の量が足りない、塩が足りない、撹拌が不十分という理由から早くに腐敗してしまうこともありますので、使い切る分だけを作った方が良いでしょう。
開封前に常温保存したときの賞味期限
市販のマヨネーズの開封前の賞味期限はポリチューブタイプで10カ月、ビン入りタイプで1年となっています。
保管条件の温度帯はマヨネーズの乳化具合が保たれる温度が基準となっています。土地柄や季節、家の構造によって保管場所の温度が10度を下回る、30度を超える場合があるならば常温保存は避けた方がよいでしょう。
また、直射日光に当たり続けた場合や高温で長く保管されると変色したり、風味が悪くなることがありますので、光の当たらないところに保管しましょう。
開封後に常温で放置したときの賞味期限
開封後のマヨネーズの保管は基本冷蔵庫での保管が推奨されています。冷えすぎない場所できっちりキャップを閉めた状態で1ヶ月が賞味期限が目安となり、それを過ぎても食べることは可能ですが、だんだんと味が落ちていくことになります。
料理に使った場合は、料理自体の水分がマヨネーズと混ざりますので、酢と塩の殺菌効果は弱まってしまいますので劣化は早くなります。できるだけ早めに食べるようにするのが良いでしょう。
正しい保管方法でおいしいマヨネーズを
自然の力でいつまでもおいしく食べられるマヨネーズは偉大な食品です。未開封ならば常温で長持ちし、開栓後もある程度は味を保ってくれます。正しく保管しておいしく食べましょう。